⬛️キャリアコンサルタントとして働きたい方へ その1
このテーマも、今回で8回目になりました。「対談をしましょう」と声をかけてくださった、かわばたさん、本当にありがとうございます。
かわばたさんから事前にいただいた質問で、自分自身のことや考え方を深く見つめ直す機会になりました。
今回は、キャリアコンサルタントとして独立したり、継続的に仕事をしていくために私自身が必要だと思うことをお伝えしたいと思っています。
①プロフェッショナルだが新入社員
キャリアコンサルタントは、国家資格です。資格取得のためには、勉強に時間と労力を費やし試験を受けなければいけません。筆記だけでなく面接試験もあるので、面接対策のトレーニングを重ねて取得した方も多いと思います。
社員人として、お金と時間と労力を費やして取得した資格。何がなんでも活用したいと考えるのは当然のこと。
しかし、資格を取得したら仕事ができる、仕事が得られると思い込んでおられることが多いと感じています。
確かに、時間と労力とお金を費やしたけれど、それは、自分自身が資格を取得するためのものです。
資格を取得した時点では、新入社員と同じだという認識は必要です。
あなたは、自分の自伝を書いてもらう
ことになったとき、
これまでに、何冊も世に送り出し評価を得ているライターと、実績もスキルも備わっていない駆け出しのライターのどちらにお金を支払って書いてもらいたいですか?
大切なのは、お金を払っていただいていると言うことです。
お金をいただくからには「やりたいから任せてほしい」は通用しません。
新入社員が入社して経験を積み成果を出しながら、責任ある仕事を担当していくように、キャリアコンサルタントも、資格取得後も、学びを深め、経験を重ねる必要があります。
勤続年数が長く、様々な経験を積んでキャリアコンサルタントとして第二のスタートを切った方が、
「これまでの経験を活かして若い人たちを支援したい」とおっしゃっているのを耳にします。
確かに経験を通して培った判断力やコミュニケーション力は、乏しいよりあった方が良いです。
しかし、そうおっしゃっている方は、経験そのものを活かしたいと思っていたり、会社に勤めていた時の地位や立場のままで関わっておられるように感じることが多いのです。
独立するということは、それまでのしがらみを捨てて、生身の人として関わり評価されるということ。
人生は、「初めて」の連続であるということを常に念頭に置きながら、私自身も学びを深め鍛錬を続けたいと考えています。